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外部のキュレーション

公文健太郎 写真展「眠る島 – THE SLEEPING ISLAND」

日程 : 2022年7月19日(火)~ 31日(日)11:00-20:00<会期中無休>
会場 : Spiral Garden(Spiral 1F)
住所 : 東京都港区南青山5-6-23
Website : https://www.spiral.co.jp/topics/spiral-garden/kentaro-kumon-the-sleeping-island

主催 : Yosuke Fujiki Van Gogh Co., Ltd.
問合せ先 : Tel: 080 4339 4949 / Mail: info@yf-vg.com

協力 : Kehrer Veriag Heidelberg、株式会社てしま企画、KLEE INC PARIS TOKYO

写真家・公文健太郎の写真展をSpiral Gardenにて開催いたします。一年/365日のうち約300日を旅して国内の様々な風景や人々を撮り続けている彼が、2021年3月~9月にかけて香川県丸亀市の離島《手島》を撮影した作品が、写真集“THE SLEEPING ISLAND”としてドイツの出版社<Kehrer>より刊行されます。本展では写真集の刊行を記念し、本作より写真を厳選し展示、販売します。

現在、人口僅か十数人の島民が暮らす瀬戸内海の東に浮かぶ離島《手島》は、観光地として無名ではあるものの、その歴史を紐解くと特に操船や造船技術において重要な役割を果たしてきた島の一つとして伝えられてきました。しかし、江戸時代の初期~中期に栄えたこの島も今はかつての面影はなく、人口の減少とともに衰退の一途をたどっています。

この静謐な《手島》の印象から『眠る島』と題された本作は、伸び伸びと育つ島の豊かな風土とその中で日々暮らしてきた住人が、停止することなく、静かにゆっくりと、そして深く呼吸し続けてきたからこそ継がれてきた原風景を、公文健太郎が真っ直ぐに写し出しています。その光景は、決して後退しているのではなく、むしろ《手島》自らが原来の姿へと還っていくことを選び、人間もそれを望み受け入れているかのように見えます。

今日、生きるということはどういうことなのか。本作を通して《手島》という一つの離島に息づく自然と人間の生命の姿形、美しさに触れていただく機会になれば幸いです。

 

「今、手島に暮らすのは十数人の島民のみとなった。手島の眠りを妨げることなく、その静かな寝息に聞き耳をたてることは、島国日本の今に向き合うことにも繋がるように思う。  ― 公文健太郎(写真集「眠る島」より)

 

《写真家・在廊日》
7月19日(月)、23日(土)、24日(日)、31日(日)

 

《写真集(本展先行販売)
タイトル : THE SLEEPING ISLAND
写真・文 : 公文健太郎
寄稿 : Matthias Harder
デザイン : Nick Antonich(Kehrer Design)
判型 : 288×240mm / ハードカバー
ページ数 : 96ページ
予価 : 8,000円(税別)
発行 : Kehrer Veriag Heidelberg

 

《関連イベント》
Spiral Café × てのしま コラボレーション限定メニュー販売
期間限定で日本料理「てのしま」店主・林 亮平が、会場内<Spiral Café>にて瀬戸内の食材を使用したコラボレーション料理をご提供いたします。

トークショー Vol.1.
日時 : 7月19日(火)18:00~19:00
出演 : 公文健太郎(写真家)、林 亮平(料理人)、藤木洋介(キュレーター)

トークショーVol.2
日時 : 7月23日(土)18:00~19:00
出演 : 公文健太郎(写真家)、太田菜穂子(キュレーター)、藤木洋介(キュレーター)

トークショーVol.3
日時 : 7月24日(日)18:00~19:00
出演 : 公文健太郎(写真家)、速水惟広(編集者)、藤木洋介(キュレーター)

*トークショーの定員は先着順(着席30名様)となります。
*ご予約は<info@yf-vg.com>までメールにてご予約ください。
*ご予約の際は、件名に「ご希望の回」をご記載いただき、 「お名前」「お電話番号」「人数」を本文に記載して送信してください。

 

《プロフィール

公文健太郎 | Kentaro KUMON
写真家。1981年生まれ。ルポルタージュ、ポートレートを中心に雑誌、書籍、広告で幅広く活動。同時に国内外で「人の営みがつくる風景」をテーマに作品を制作。近年は日本全国の農風景を撮影した『耕す人』、川と人のつながりを考える『暦川』、半島を旅し日本の風土と暮らしを撮った『光の地形』などを発表。2012年『ゴマの洋品店』で日本写真協会賞新人賞受賞。 http://www.k-kumon.net

主な写真展
2004年1月  写真展「幸せと幸せの間に」世田谷文化情報センター生活工房
2009年7月  写真展「グラフィッチ」EMON PHOTO GALLERY
2010年11月  写真展「BANEPA」72GALLERY
2011年  写真展「ゴマの洋品店」全国キヤノンギャラリー巡回
2012年12月  写真展「March 2011, Rio de Janeiro」ブラジル大使館
2014年1月  写真展「FÓOTKAT」ハッセルブラッドジャパンギャラリー
2016年8月-10月  写真展「耕す人」キヤノンギャラリーS
2018年1月-4月  展覧会「眠れる慈悲」ESPACE KUU 空(大正大学)
2019年1月-2月  写真展「地が紡ぐ」EMON PHOTO GALLERY
2019年9月-10月  写真展「川のある処」Jam Photo Gallery
2019年9月-10月  写真展「暦川」キヤノンギャラリー銀座・大阪
2020年6月  写真展「土よ、光よ」MYDギャラリー
2021年9月-10月  写真展「光の地形」SLOPE GALLERY

主な写真集
写真集『大地の花』 – ネパール 人々のくらしと祈り -(2006/東方出版)
写真絵本『だいすきなもの』 – ネパール・チャウコット村の子どもたち -(2007/偕成社)
写真集『BANEPA』 – ネパール 邂逅の街 -(2010/青弓社)
フォトエッセイ『ゴマの洋品店』 – ネパール・バネパの街から -(2010/偕成社)
写真絵本『世界のともだち – ネパール -』(2014/偕成社)
写真集『耕す人』(2016/平凡社)
写真集『英さんのバラ-愛され続けた家と庭-』(2017/伊勢工房)
写真集『地が紡ぐ』(2019/冬青社)
写真集『暦川』(2019/平凡社)
写真集『光の地形』(2020年/平凡社)
写真集『THE SLEEPING ISLAND』(2022/Kehrer)

 

林 亮平 | Ryohei HAYASHI
1976年、香川県丸亀市生まれ、岡山県玉野市育ち。立命館大学卒業後、株式会社菊の井に入社。2011年に上海万博にて料亭紫料理長赴任、2011年に菊乃井本店副料理長就任、2015年に菊乃井赤坂店渉外料理長就任。菊乃井主人村田吉弘氏に師事し、シンガポールエアライン機内食の開発や、JR西日本瑞風のメニュー開発、国際会議や首相官邸での晩餐会の料理も担当する。17カ国以上で和食普及のためのイベントに携わる。また、日本料理を学びたい外国人のための制度作りに京都府と共に尽力した。日本料理アカデミー正会員、食文化ルネッサンスメンバー、Chefs For The Blueメンバー。

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